選び方ガイド 02/5 速度

microSDカードの速度は、どの数字を見ればいい?

先に結論

  • スマホで写真・動画を撮るだけなら、U3・V30のカードを選べば、まず困りません。
  • パッケージの「最大〇〇MB/s」は、スマホに挿しても出ません。
  • 大切なのは、書き込みの最低速度を保証する「スピードクラス」です。

速度は「読み出し」と「書き込み」の2種類

スマホとmicroSDカードの間で起きていること

書き込み撮影・保存・PCからの転送

読み出し再生・ギャラリー表示・PCへのコピー

容量ためられる量

性能意味効いてくる場面
読み出し速度カードからデータを読み込む速さ保存した動画の再生、ギャラリーの表示、PCへのコピー
書き込み速度カードにデータを記録する速さ写真の連写、高画質の動画撮影、PCからの転送

書き込みが遅いと、連写が続かなかったり、4Kなど高画質の動画撮影が途中で止まったりすることがあります。読み出しが遅いと、動画の再生がカクついたり、ギャラリーの表示に時間がかかったりします。

パッケージの数字は、スマホで出ない

パッケージの数字と、スマホで出る速さ
パッケージの数字指定リーダー使用時の例200MB/s最大読み出し
スマホの上限UHS-Iの通信方式104MB/sこれより速くならない
U3・V30の保証30MB/s最低書き込み速度

パッケージに大きく書かれた「最大〇〇MB/s」は、たいてい読み出し速度の最大値です。スマホが使うUHS-Iの通信方式では、最大104MB/sが上限で、それを超える数字は、メーカー指定のカードリーダーを使ったときの値です。書き込みの最低速度を保証しているのは、次の「スピードクラス」です。

見るのは「スピードクラス」。撮るものから選ぶ

撮るものと、カードに必要な最低書き込み速度
フルHD動画10MB/s以上U1・V10
4K動画(4K対応機種)迷ったらここ30MB/s以上U3・V30
8K動画60MB/s以上V60(V90は90MB/s)

スピードクラスは、SDカードの規格を定める業界団体「SDアソシエーション」が決めた、書き込みの最低ラインを保証する規格です。作られた時期によって3種類あり、カードの表面にマークで書かれています。

規格表記保証する最低書き込み速度用途の目安
スピードクラスC2・C4・C6・C102〜10MB/sいま売られているカードはほぼC10。気にしなくてよい
UHSスピードクラスU1・U3U1は10MB/s、U3は30MB/sフルHD動画ならU1、4K動画ならU3
ビデオスピードクラスV6・V10・V30・V60・V90数字がそのまま速度(V30なら30MB/s)4K動画はV30、8K動画はV60以上

スマホで写真と動画を撮るだけなら、U3・V30のカードを選んでおけば、まず困りません。V60・V90は8K動画やプロ向けカメラのための規格で、スマホ用としては価格に見合う場面がかぎられます。ただし、機種によっては、取扱説明書が、使えるスピードクラスの上限を示しています。その場合は、機種別の記事で確かめてください。

カードに書かれた「Ⅰ」「Ⅱ」は、通信方式(UHS-I・UHS-II)の違いです。スマホのほとんどはUHS-Iなので、高価なUHS-IIのカードを挿しても、UHS-Iの速さで動きます。

アプリ向けの「A1・A2」は、細かい読み書きの速さ

A1とA2の性能(1秒間に読み書きできる回数=IOPS)

ランダム読み出し

A11,500IOPS以上
A24,000IOPS以上

ランダム書き込み

A1500IOPS以上
A22,000IOPS以上

A2の性能を引き出すには、スマホ側もA2に対応している必要があります。

アプリのデータは、動画のようにひと続きではなく、カードのあちこちに細かく保存されます。この細切れのデータを読み書きする速さが、A1・A2です。ただし、アプリをmicroSDカードへ移せない機種も多く、移せる機種でも、A2が活きるのは対応した端末だけです。写真や動画の保存が目的なら、気にしなくてかまいません。

参考:SDアソシエーションスピードクラス・アプリケーションパフォーマンスクラス

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